売上アップ 広告コンサルタントの宮守秀多です。

 

今日は、

「問題解決のためには、〇〇を見失わないこと」

というお話をします。

 

〇〇を忘れると、

意味のない対策を取ってしまったり、

対策が見つけられなかったりします。

 

高速道路のある問題の対策で、

よい例がありました。

 

 

車で遠出するときには、

高速道路を使いますか?

 

快適に走れる高速道路はいいですね。

快適に安全に、沖縄をのぞく日本国中

どこでも車で移動可能です。

 

日本の高速道路は、最高時速100kmに定められています。

当然、高速道路の設計は、

時速100kmで安全に走れることが前提です。

 

安全性を高めるために、

路肩幅を確保したり、中央分離帯を設けたり。

いろいろな工夫がされています。

 

 

快適な高速道路ですが、渋滞が発生すると、

状況は一変します。

渋滞の発生する原因はいろいろあり、

車の台数が多くなりすぎれば、

もちろん渋滞します。

 

それ以外にも

トンンルの手前やなだらかな上り坂でも

渋滞が発生します。

それは、車の速度が落ちるためです。

 

 

では、渋滞を解消させるためには、

どうすれば良いのでしょうか?

 

 

多くの車が走れるようになれば良いですね。

それは車線の数を増やすことで実現できます。

 

2車線だった道路を3車線にすれば、

1.5倍の台数でも渋滞しないことになります。

 

しかし、

 

それにはお金がかかります。。。

時間もかかります。。。

 

 

そこで、路肩や中央分離帯を削って、

3車線化する対策がとられています。

 

最初に導入されたのは、

東名高速道路、岡崎インター付近です。

 

路肩、中央分離帯を削り

さらに1車線の幅を狭くすることで

3車線化を実現しました。

 

なんと、渋滞量94%減。

つまり、ほとんど渋滞が発生しない

と言うことです。

 

 

効果絶大です!

でも、

何か問題に気付きませんか?

 

 

そうです「安全性」です。

 

路肩を削ることも

中央分離帯を削ることも

車線幅を狭くすることも

 

すべて安全を犠牲にしていますね。

 

 

つまり「快適」を求めるために

「安全」を犠牲にしているのです。

 

とんでもない対策のようですが、

よく目的を考えてください。

 

 

目的は、渋滞の解消です。

 

路肩や中央分離帯や車線の幅は、

時速100kmでも安全に走るように

設定されたものです。

 

 

渋滞したら、時速100kmなんて関係ないですね。

 

そこで、この区間の最高速度は、

時速100kmから時速60kmまで引き下げられました。

 

確かに「時速60km」は高速道路としては遅い!

ですが、渋滞することを考えたら我慢できます。

 

一見、無謀な対策のようでしたが、

”目的”を理解していれば大丈夫ですね。

 

 

最初の答えは、

「問題解決のためには、”目的”を見失わないこと」

でした。