工業製品の魅力をお客様に伝える
売上アップ 広告コンサルタントの宮守秀多です。
今日ふと、ポテトチップスを買いました。
昔と違って小袋になって、
お手頃な量になりましたね。
昔の袋は大きくて、全部食べられなくて、
残ったポテチが湿気てしまう。
なんてこともありました。
値段据え置きで、
容量が減って食べやすく・・・・
でも、これって実質の値上げですね。
このように、商品の価格をそのままに、
内容量などを減らすことを
「ステルス値上げ」といいます。
ステルスとは、”こっそり行うこと”を
意味します。
ステルス値上げとは、
お客さんに気付かれないように、
こっそり値上げすることです。
私が初めて”ステルス値上げ”を知ったのは
小学生のころです。
森永のミルクキャラメルって
ご存知ですか?
黄色い箱に入ったやつです。
あのキャラメルには、
表面に溝が入ってるんですね。
あの溝を深くすると
内容量は減りますね。
誰が考えたんでしょう。
初めて聞いた時は感動しました。
でも、実際には溝の深さは
変わってないそうです(笑)
それにしても、今はひどいですね。
減り方が半端ないです。
とても”ステルス”じゃないですよね。
消費者はとっくに気付いてます。
”頭隠して尻隠さず”な状態です。
嗜好品なら減っても我慢すればよいのですが、
食品なら減った分だけ次を買う必要があるので、
家計に直接影響します。
メーカーも”ステルス”じゃないことには
気付いており、今度は値上げを検討しているようです。
でも、なぜ今年なのか分かりますか?
秋の消費税率アップの影響でしょうね。
いわゆる便乗値上げです。
”ステルス”やら”便乗”やら
どれだけメーカーは値上げが嫌なのでしょうね。
ここで問題にしたいのは、
メーカーの値上げではありません。
メーカーは値上げしたくないんですね。
お客さんが離れますもんね。
あれこれ合理化して、コストの上昇分を
吸収できるよう努力してきたはずです。
それももう限界になってるんです。
人件費・原材料・物流のコストが上がって
いますから。
簡単にいっちゃえば、
アベノミクスの失敗なんでしょうね。
でも、経済政策が悪いから値上げします。
とはメーカーは言えないわけです。
どんなに努力しても、値上げは悪だと
思われてしまうので、
”ステルス”や”便乗”といった手段をとるのです。
もっと、オープンにして、
消費者に値上げの理由の理解を求めれば、
もっと問題の本質が見えてくるのかな。
と思う、今日この頃です。