工業製品の魅力をお客様に伝える売上アップ

広告コンサルタントの宮守秀多です。

 

新規事業は、どこを目指すのか?

についてお話します。

 

時代を掴んだ事業というのは、

爆発的な売上をもたらしてくれますね。

 

一つの製品だけで、

会社の売上の半分以上を生み出している

ってことは、よくあります。

 

 

しかし、ニーズが変化すれば、

当然、減収減益になるのは、

世の常です。

 

そのキッカケは、技術革新であったり、

単なる流行であることもあるでしょう。

 

 

 

今の若い人は、知らないかもしれませんが、

30年以上前には音楽も映像も

磁気テープに録音してたんですよ。

 

磁気テープと言っても

イメージないかな。。。

オーディオテープ

ビデオテープ

 

と呼ばれていたものです。

 

 

テープには、アナログ記録されるので、

デジタル記録のように、

データの圧縮とかできません。

 

つまり、

1本のテープで、60分とか120分の

記録しかできないんです。

 

そうすると、大量のテープの

需要が発生するわけですね。

 

 

私も、少しでも安いお店を探して、

まとめ買いしてました。

 

価格は値崩れしていましたが、

設備投資の回収さえ終われば、

大きな利益があがります。

 

 

テープ時代が終焉を迎えたのは、

光メディアが出始めてからです。

 

CDとかDVDのことですね。

 

 

 

当然、多くのテープメーカーが

光メディアに乗り換えようとしました。

 

しかし、テープメーカーは

動き出しが遅かったんですね。

 

そうなると、値崩れて投資回収できなくて

撤退!!!

しました。

 

 

事業化のタイミングが重要なのは

誰もが分かっていても、

見誤ってしまいます。

 

特に好調な事業を抱えている

部門はなおさらです。

 

 

さらにもう一つ!

今日は、ここが言いたかったのですが、

 

 

磁気テープを作る技術と

光メディアを作る技術に

ほとんど共通点がない!

 

 

ということです。

 

 

磁気テープは、

薄いフィルムに磁性材を均一に塗布して、

裁断・巻取する技術を用います。

 

当時、世界最高の技術でしょう。

 

 

しかし、その技術は、

光メディアで生かされることは

ありません。

全く異なる技術だからです。

 

 

世界最高の技術は、

テープ終息とともに途絶えて

しまいました。

 

なぜ、この技術を活用する方向も

探索しなかったのか?

今となっては、残念な結末となりました。

 

 

諸行無常

お客様のニーズも変化します。

一つの製品の栄華も長続きしません。

 

しかし、そこで培われた技術は永遠です。