論理とは、要するに英語の心の習慣である。
日本語による論理”運用”をトレーニングする、

『高校生のための論理思考トレーニング』
横山雅彦

を紹介します。

”よい商品・サービス”なのに売れないをなくす。
薬機法セールスコピーライター
宮守秀多です。

 

日本人のコミュニケーションは、
「非論理的」なのではなく、
「前論理的」なのだという。

論理が英語の心の習慣であるように、
日本語の心の習慣は「察し」である。

つまり、論理以前ってことである。

 

論証責任

ディベート(議論)には論証責任という概念がある。
日本人は、その責任を果たさないから、
議論が「放言」となってしまうのである。

 

ディベートは、次の3つの関係から成り立っている。

Claim:命題
Data:事実
Warrant:データをあげる根拠

Claimを口にすることは、
DataとWarrantを示すことである。

これが論証責任。

 

たとえば、

Claim:UFOは実在する
Data:イチローが見た
Warrant:彼は正直だ

「UFOが存在する」を証明するために、
「イチローが見た」という事実をあげる。

しかし、このままでは、
その因果関係が分からない。

そこで、「彼は正直だ」という根拠を示す。

 

さらに次のパラグラフでは、
Claim:彼(イチロー)は正直だ
Data:みんなそう証言する
Warrant:(民主主義的に)そう判断してよい

と展開していく。

 

ここで、
論証責任を果たすことで、
「UFOの実在」に、納得したのでもなければ、
証明されたのでもないことである。

大事なことは、
1つの意見として認め、尊重する
と言うことである。

 

 

例も豊富な1冊なので、
ぜひご一読ください。